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価値と評価

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今日は土曜日か、今週も朝早くから夜遅くまで働いて疲れたなあ。




まあ、俺はスーパーキャリアエリートだから仕方が無いな、そういうのかっこいいし。だから土日もネクタイとジャケットはマストアイテムだ。





なんだか疲れが抜けないけれど、キャリアアップのためには、学校に行って勉強しないといけないしな。。。





「ちょっと、ちょっとカエルちゃん」

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「働きすぎじゃない?たまには休んだほうがいいよ」





と、魚さんがやってきました。ガラス色に光るうろこがとてもきれいな魚さんです。



「いや、そういう訳にはいかないよ。僕は仕事が大事なんだ」





「でも、からだは疲れちゃっているよ」





「疲れなんて、モチベーションアップ術で吹っ飛ぶよ」





カエルちゃんは、いまお気に入りの啓蒙書を取り出した。



さかなちゃんは、ちらりとタイトルを見たが、そんなものは重要で無いといった感じで




「吹っ飛ばないよ。へとへとじゃないか」




とカエルちゃんの醜くむくんだ顔を見つめた。





「へとへとだけれど、いい評価を得るためには、ぼくらは自分の価値を高め続けないといけないんだ」





カエルちゃんは続けた。評価は、カエルちゃんにとってかけがえのないものなのだ。





「だれからの評価さ?」





「え?それは、会社や上司の第三者からの評価さ」





「それって、君の人生にとってそんなに大事なの?」





「そりゃあ、そうさ。良い評価を得ないと昇進できないのさ」





「昇進できなかったらどうなるの?」





「それは、いまのランクにいるのか、それともクビになるかのどちらかだよ」





カエルちゃんは当然のように答えた。





「えっ!クビになるかもしれないの?」





「だって、価値がないなら、切り捨てるのは会社の仕事だろ?」





「そんな人たちからの評価って、本当にきみに必要なの? 





そんな評価があって、本当にきみは幸せになれるの?」





「さかな君、僕は誰かから評価されたい。だから、価値を高め続けるしかないんだ」





「カエルちゃん、じゃあ、きみの価値ってなにさ?」





「え・・・?」





カエルちゃんは止まった。会社や学校から与えられる一枚のペラ紙。


あそこにカエルちゃんの点数がたくさん付いている。でも、あれは、ほんとうにカエル自身の価値を表しているんだろうか?





「きみの価値って何なの?」





「それは・・・」





「わからないものを高めようなんて、きみはとっても変だよ。なんだか、熱に浮かされたような感覚だ」





「・・・うん、そうだね。さかな君、ぼくは自分に自信がないんだよ。欲しても欲しても、求めるような評価を得られた

ことは無い」





「そんなもの、外に求めたってだれもきみの望むような評価はくれない。





だって、高い評価を得るために走らせ続けることが彼らの目的だもの。





きみは幻想の評価を求めて、翻弄されて走り続けてきたのさ」





「なんだって?」





「そして、きみは自分の価値が分からなくなった。





そんなものどうでもいいのに、価値の低いカエルかもしれないと嘆いて、怯え続けているんだよ」





カエルは黙った。





評価が低ければ自分はどうなるんだろうと、怖がりながら自分に鞭打ち続けてきた。




でも、その恐怖すら、自分自身が創り出した幻想かもしれない。



カエルちゃんは、タイを正して、さかな君を振り返った。





「さかな君、ぼく、本当はとっても苦しいんだ。どうしたら、良いと思う?」





「人生なんか、どうせ持て余すくらい長いのさ。




たったの二日間休んで崩れるほど、きみという人間の価値は脆くはない。




2人で一緒にティーパーティーを開こうじゃないか」





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スターバックスのコーヒーに、





カスタードのプチシュークリーム、





イチゴとチョコのタルト。





ずっと走り続けてきたカエルちゃん、ふと、振り返ったら、たくさんのお友達が彼を見つめていた。





ブタさんも、




ゾウさんも、




ピンクフラミンゴも。





遊んで欲しいと、僕らずっと待っていたんだよ  と彼らがいった。







価値や評価を追い求めていた、




そんな自分自身がなんにもわかっていなかったなと笑って、カエルちゃんはみんなのカップに紅茶をそそいだ。









BY もえこ

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コメント

らとく

1. 無題
なんだか、読んではコメントをためらい、読んではためらいの連続で、コメントをなかなか投稿する事ができませんでした。なんなんでしょうね。この感覚。胸にぐさりと突き刺さるような感じです。

スーパーキャリアエリートには程遠いけれど、オイラも、幻想を追いかけていた『かえるちゃん』になってしまってたのだと思う。

なんだか上手くいえませんが・・・。
何度も読み返したくなってしまう、作品でした。

ふわりん

2. はじめましてo(^o^)o
はじめましてo(^o^)o
以前、深田さんの著書を読みました。
その時ブログに感想を書いてます。

http://m.ameba.jp/m/blogArticle.do?articleId=10246194081&unm=fuwafuwaame&guid=ON

深田さんやお母様の物の見方や切り口が大好きです。


こちらを見つけて嬉しくなってコメント致しました(笑)

意味のない事を大切と勘違いして生きている人が多いですよね(^^ゞ
それに気付ける人は幸せだと思います。


また遊びに来ますね♪

3. こんばんは
資本主義社会の企業の存在意義が目的合理(利益)である以上は、そこに人間性を求めることは不可能でしょうね。

本来なら、人は共同体に属し、そこで人間的価値を共有できたのですが、それすら崩壊している現状ですので。

ゆいっぺ

4. 無題
ちょっとこれ、おもしろ過ぎ!!!さすが天才!お見それいたしましたーーーー!

深田萌絵

5. Re:無題
>らとくさん

遊んだほうがいいのよ☆

深田萌絵

6. Re:はじめましてo(^o^)o
>ふわりんさん

ありがとう☆☆
またきてちょ

深田萌絵

7. Re:こんばんは
>木さん

実は非効率で流動性が低いところに儲けのタネがあるんですけどね!

深田萌絵

8. Re:無題
>ゆいっぺさん

そうでちょーー^^

ASっ子ママ

9. 素敵です!!
とっても素敵なお話で、お写真もマッチしていて、
小さな絵本にして、頑張りすぎの方にプレゼントしてあげたくなっちゃいました!

深田萌絵

10. Re:素敵です!!
>ASっ子ママさん

みんながんばりすぎちゃってるんですよね。

rosen-kreuz

11. 無題
私、このお話、好き♪

深田萌絵

12. Re:無題
>rosen-kreuzさん
たまには休憩を!
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fukadamoe

深田萌絵(41歳)本名 浅田麻衣子
IT企業経営の傍ら、ITビジネスアナリストとして雑誌へ寄稿。

チップソリューション、自動車向けLidar代替ソリューション、3D認識システム、リアルタイムAIソリューション提供。
深田萌絵取材・講演依頼→moe.fukadaあっとまーくyahoo.com
開発・技術相談→infoあっとまーくrevatron.com


美術短大現代絵画科準学士、早稲田大学u政治経済学部国際政治経済学科卒。

TOEIC890、HSK5級、証券外務員一級、内部監査員、陸上特殊無線技士2級、航空特殊無線技士、マイクロソルダリング講習受講(資格未取得)。