中国が米国債を売却して、米国債が暴落したらアメリカが大儲けする理由 - 深田萌絵 本人公式
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中国が米国債を売却して、米国債が暴落したらアメリカが大儲けする理由

最近、実務を知らないけど、考えが頑固な人に説明するのは大変だと思った。


米中貿易戦争、中国がアメリカの米国債売ったら、債券暴落してアメリカの金利が上がるからアメリカはおしまいだとかいう人いるんだけど、金利の動き方って実務上はちょっと違う。



債券が暴落して金利が上がるのではなくて、利回りが上がるというふうに解釈した方が良くて、その債券価格下がることで利回りが上がると、次に発行する債券価格に影響する。



私は証券会社で仕事している時に、債券の買戻しの仕事をしてお客様の負債を圧縮していました。


それでセールストップになったのです。(自慢)


企業Aが100で発行した債券を市中から40くらいで買い集めて、お客様である企業Aに50で売ったら、証券会社は10儲かって、企業Aは100の債券を50で買い戻すので、100の負債を返済するのに50で済むわけですから、残りの50は負債圧縮益という利益になるわけです。



これは、債券で資金調達しつつも、現金を持っている企業としかできないお取引。




アメリカの場合は、国家だからお金も刷れるわけであって、中国が米国債投げ売りして、仮に半額になったら、半額の値段で買い戻して償却したら売却益が出るうえに負債の圧縮になる。


アメリカは得しちゃうわけです。



金利は、また別物で。


金利はLiborに参加する大手銀行の提示する金利の平均なのです。

で、銀行は安くお金を借りたいから、すごーく低めに金利を提示しているわけです。わざと。


これって金利の相場操縦なんだけど、たまにあるんですよ。



リーマンの時なんか各国債券の価格が下がっても、金利は低金利のままびくともしない。でも、見えている金利では借りられないんです。



自分たちの支払金利を下げて身を守る為の銀行の相場操縦です。



だから、米国債が暴落しても、Liborに参加している銀行は、しれっと低金利を提示して、貸し渋りし、民間に貸し出すときは高金利のみというダブルスタンダードをやると思うんですよ。



そういう銀行の手口を知り、証券会社が債券の買戻しをお客様の為に手伝って負債を安く圧縮しているという現場を見ていたら、中国が保有する米国債でアメリカに勝てるという考えは間違いだって分かるんだけどね。



米国債が暴落して金融危機となろうが、メガバンクは自分を守るために簡単に金利上げないと思いますよ。




絶対暴落しないとか言ってるわけでなく、色んな変数があるから単純ではないってことね。色んなプレイヤーがいて、色んな人の思惑があるので一概には言えないのです。


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いつも勉強させていただいております。
ありがとうございます。

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fukadamoe

Author:fukadamoe
深田萌絵(40歳)
IT企業経営の傍ら、ITビジネスアナリストとして雑誌へ寄稿。

チップソリューション、自動車向けLidar代替ソリューション、3D認識システム、リアルタイムAIソリューション提供。

美術短大現代絵画科準学士、早稲田大学u政治経済学部国際政治経済学科卒。

TOEIC890、HSK5級、証券外務員一級、内部監査員、陸上特殊無線技士2級、航空特殊無線技士、マイクロソルダリング講習受講(資格未取得)。

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