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帰りのタクシー

行きのタクシードライバーはシベリアから出たロシア人。帰りのタクシードライバーは純イスラエル人だった。
ルームミラーでこっちを確認してから、「実は僕は独身で…大きい家に一人暮らしで車が3台。君を幸せにするよ。ホントに何でもしてあげる。ダンスもしてあげる。幸せにしてあげる」と、言い出した(・_・;
ヤバイ。
これは、目的地に辿り着けずにどこかに連れ去られるお馴染みのパターンかも(・_・;
そこで、彼の電話が鳴りはじめたので、
「どうぞ電話出てください!」
と勧めると。 
彼は電話が切れるまで無視した。
「マンマーなんだよ!一日中電話掛けてくるんだ。電話応答しても『お前はちっとも電話してくれない』って、俺が電話したこと忘れちゃうんだよ!病気なんだぁ!!ワッキャナイドゥ!!」
と、取り乱し始めた(・_・;
「お母さんのご主人は?」
「パパは、二年前に死んだんだよ!」
「運ちゃんが電話した事は忘れるけど、ご主人が亡くなった事は覚えてるの?」
「それがアルツハイマーだ!ワッキャナイドゥ!!」
と、声を荒げた。
グーグルマップをチラリと見て、目的地に近づいているか確認した。
「マンマにハッピーストーリーを聞かせてあげてよ」
「何回もきかせてるんだよぉ!」
とやり取りしてたら、例のマンマからまた電話がなった。
英語から謎の言語になり、彼が電話越しにマンマに応答しているが、言語は分からないが思いやりに欠けて女心が分からない事を言っているように聞こえた(・_・;
「☆♪€%÷*,々¥♪°#!シクシク、シクシク…」 
やっぱり、マンマを泣かしておるぞ、この運ちゃん(・_・;
そう思いながらグーグルマップを見て、
「あ、そこ右でお願いします」
と突っ込んだ。
その後ろでマンマがシクシク泣いている。
これは、アルツハイマーでなくて、うつ病ではないのだろうか。それとも、認知症の症状の一つなのだろうか。
思いを巡らせているうちに運ちゃんはマンマとの電話を切り、重くるしい空気が車内に流れた。
運ちゃんはそれを打ち破るべく話題を変えた。
「君は天皇が好きかい?」
う!これも無茶ぶりな話題だ(・_・;
天皇好きかどうかか…
考えた事なかったな…(・_・;
産まれる前から存在してたから、もはや好き嫌いのレベルを超えている。
「日本は、八百万の神様がいて、日本人はすべての神様の名前すら覚えられないので、その中の一人の神様の末裔の末裔の末裔を好き嫌いでは判断できないです。人口で言うと、イスラエルの人口よりも神様が多いんです」
と返すと、
「俺の神様は一人だが、見た事も会った事もない」
と彼は返した。
う。
また、深みにハマってるぞ深田(・_・;
『え、そうなの?あたし、会った事あるよ。だって八百万人いるもん』
くらいの返しで行くかと思った時、目的地が見えた。
「運ちゃん、あそこ!」
と指差して目的地で降りた。
「おやすみ、良い旅を」
そう言って、サヨナラをした。
どう見ても70歳くらいにしか見えない運ちゃんだった。
マンマは幾つだったのだろう。
独身なのは、マンマを泣かせているのが自分のつれない言葉だと分かっていないからだろうか。
いやいや、冷静になれ、深田。
彼のKYな口調を聞いただけで、私は話の内容など知らないのだ。
でも、女にとっては、内容よりもそっちの方が大事なのかもしれない。
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深田萌絵ブログが強制削除されることにより、FC2にバックアップを置いています。
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