【番外戦17】IRSからの起訴 - 深田萌絵 本人公式

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【番外戦17】IRSからの起訴

【番外戦17】IRSからの起訴

「モエ、大変よ」
米国側で新たに雇った代理人から連絡があった。
「どうしたの?」
「IRSから来た書類を読んでいるけど、どうやら起訴の準備をしているみたい」
女性弁護士の声は震えていた。
「IRSも起訴するって言いながら、もう二年が過ぎたし、単なる脅しっていう可能性はない?」
「いいえ。マイケルが15年前に設立したBVI企業C社とD社で数十億ドルの取引があった分の申告が漏れているとあるの。C社とD社を設置した会計士と会計士に依頼した台湾上場企業の社長から通報があって、CとDの銀行口座を調べたそうよ」
「待ってください。マイケル、CとDなんて会社持っていませんよ。それに、数十億ドルなんてお金持っていたら、マイケルが私にスターバックスのラテをねだりに来るわけないじゃないですか。マイケルはお金に興味のない、単なる開発オジサンなわけですよ」
数十億ドルって言ったら、数千億円だ。仮にマイケルが数千億円のキャッシュを持っているなら、いくらハゲでも美人がいっぱい寄ってくるはずだが、女性にモテる様子は全くない。
「とりあえず、マイケルと確認してください。私は対策を考えます」
そう言って、弁護士は電話を切った。保守派の育ちの良い女性は信頼できる。

マイケルは今、東京オフィスにいる。
「マイケル、CとDって会社知ってる?」
「アイドンノウ」
声を掛けたがマイケルは開発に夢中で、反応はない。
「知らないわけがないでしょ。マイケルの会社だってさ」
「知らないって言ってるだろ」
「マイケルのBVIの会社C,Dに数十億ドル取引があったらしいよ。それで起訴するって」
「数十億ドルなんて、俺の人生でそんな金額貰ったことはない。青幇が俺のF35技術を盗んで鄧小平の娘に転売した時にはそれくらいの値段が付いたらしいけどな」
マイケルは淡々と答えた。

「ん?」
深田とマイケルの頭にクエスチョンマークが浮かんだ。
「待て!」
マイケルはすぐに台湾時代に公開した会社の取締役に電話をした。
「深田、分かったぞ。その会社、俺が作らなかった会社だ!」
マイケルは電話を握り締めて振り返った。
「だから、なんなのよ!そんなの分かっているわよ。あんたの会社じゃなかったら、なんでIRSが数十億ドルの取引があったって言うのよ?」
「最後まで聞け。特許管理会社を設立するのに、当時の会計士頼冠仲という会計士が『特許管理会社をBVIに作りましょう。社名は四つ候補がありますから、書類にサインをしておいてください』と言われて、四つの書類にサインをした。その時の社名は、A社、B社、C社、D社だ。そして、しばらくして頼は、『管理会社はAとBの二社で間に合いますから、CとDの書類は破棄しておきます』と言っていた」
「その会計士は、どこにいるの?その人に証言して貰ったらいいじゃない。その二社は設立しなかったはずの会社だって」
「華邦電子の焦にくっつているだろうさ」
マイケルが面倒くさそうに開発に戻った。

深田は検索を始めた。
会計士頼冠仲。全部クリックして、中身を確かめてやる。
午年生まれなのに蛇のように執念深い性格だという自覚が、深田に最近芽生え始めた。
「マイケル。頼冠仲がいた。新台湾人文教基金会で会計士をやっている」
「新台湾人文教基金会?馬英九のフロント団体だ」
「ええ!?」
「なるほどな。そういうことか」
マイケルはフッと鼻で笑った。

TO BE CONTINUED
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