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家族解散を前にして

10年以上前になりますが、絵画展に向けて巨大な絵を描きました。


自分の住んでいる家から見る風景が最後に思えて、ベランダから見える風景を描きました。


私の家は当時丘の上にあって、100㌔先くらいまで見えていたと思います。


不眠症で毎日朝まで起きていたので、夜明けをよく覚えています。たくさんの家が立ち並んでいて、夜が白み、海の底にいるかと錯覚するような蒼の水槽に閉じ込められるのです。遠く、遠くにある雲と空の間からすっと光が差し込みます。家たちはまだ眠っていて、静かに佇んでいる。そんな幻想的な風景を毎朝見ました。


それを絵に描いて、品評会のときに発表すると先生が

「キレイだね~」

と感心してくれたので、ホッとして自分の絵を振り返ったときにゾッとしました。


私の描いた絵は、ほぼ全ての家の窓が描き忘れられていたのです。


まるで、最初から無かったかのように。


15歳の時に、本屋と図書館にある心理学の本を百冊以上殆ど読みつくしました。バウムテストや箱庭療法、描画テスト、心理テストの文献も読んでいたので、この絵の意味するところが予想されました。



-ああ、これが、自分の心の病理なのだ



暗い10代の終わり、描きたくも無い絵を描いた苦しみの果ての出来事。




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プロフィール

fukadamoe

Author:fukadamoe
深田萌絵(41歳)本名 浅田麻衣子
IT企業経営の傍ら、ITビジネスアナリストとして雑誌へ寄稿。

チップソリューション、自動車向けLidar代替ソリューション、3D認識システム、リアルタイムAIソリューション提供。
深田萌絵取材・講演依頼→moe.fukadaあっとまーくyahoo.com
開発・技術相談→infoあっとまーくrevatron.com


美術短大現代絵画科準学士、早稲田大学u政治経済学部国際政治経済学科卒。

TOEIC890、HSK5級、証券外務員一級、内部監査員、陸上特殊無線技士2級、航空特殊無線技士、マイクロソルダリング講習受講(資格未取得)。

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