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真珠と原発


長い長い夢を見た。


photo:01



気が付くと人魚になって、誰も知らない海の底で横たわっていた。岩の上で、眠っていたようだ。

ここは寒い。

海藻も生えず、魚たちもいない。

あの事故の後から、賑やかだったこの場所は海の廃墟となり、父が建てた海底神殿には自分以外の人魚はいなくなった。

「独りぼっちになる」

photo:02



神殿を飛び出して南へ向かった。

ともかく、ここは寒い。

暫く行くと遥か先に黒い塊が浮いて光を遮っているのが見えた。あたりはだんだんと暗くなって、目が慣れるまで進むのは危険だと思った。

暗闇のトンネルで天井に触れると、一部が剥がれ落ちて腐臭がした。これは、岩ではない。無数の魚の死骸だ。

恐ろしくなって、一刻も早くここを立ち去りたくなった。

尾びれを大きく振って、手で海をかきわけ、僕は泳いだ。

何百メートル、いや、何キロも魚の死骸が続いて、そこは世界の終わりのように感じられた。

とかく、僕は大陸へ向かった。

少なくとも海は死んだ、大陸はどうなっているのだ?

大陸に近づくと、いくつもの漁船が海原を走っているのが見えた。

こちらは無事なようだ。

漁船に見つからないように深く潜り、人工島へと静かに近づいた。

悲鳴が聞こえた。

声の方へ近寄ると、海の底に山と積まれた貝殻の残骸が見え、どれもこれも口をこじ開けられては食べるわけでもなく身が付いたまま捨てられていた。

そばには、吊られた網に入った真珠貝たちがこちらを見ていた。

「助けて。無理やり口の中に人工の真珠核を入れられて、息をする度に酷く痛むの」

「痛いよ」

「助けて」

貝たちは口々に助けを求めた。

「昔は真珠を取る時には、島の人たちは私達を傷付けないようにしてくれていたわ」

「新しい人達が来てから、島は四角くなって、何もかも変わった」

ぽちゃん

と、海上からぎゃーと悲鳴をあげてまた一つの貝が落ちて来た。

彼女は息も絶え絶えで僕に呟いた。

「人間に真珠の首飾りを作るのをやめさせて」

「人間になって、人間たちをとめてきて」

カゴの中の真珠貝たちも叫んだ。

「どうやって?」

photo:03



「この契約書にサインするんだよ」

突然あたりは真っ暗になり、振り返ると何時の間にか岩の上に一枚の契約書があった。

「取引をしましょう。人間になって真珠狩りをやめさせられたら貴方は人魚に戻れる」

「できなかった場合は?」

「放射能汚染を濾過する貝たちは絶滅して、世界は死の海となるでしょう」

契約書が目の前に立ち上がり、僕の指先は何者かによって切り裂かれて血のサインを求められた。

「さぁ」

「さぁ」

震える指先を紙へと伸ばす。

紙に指が触れるか否か、島が大きく揺れ、バリバリとコンクリートの壁が二つに割れて水が溢れ出す。

地震だ。

photo:04



あっという間に濁流に呑み込まれ、僕は何処かへと連れ去られる。なんだろう、なんだか呼吸が苦しい。

意識が遠のく。

そういえば、昔、契約書にサインをした人魚がいたと聴いた。

彼女はどうなったのか、物語の結末は語り手寄って異なり、真実は分からず仕舞いだ。

この契約は、何を意味するのか。

地球を守ることが本当に大切なことなんだろうか。誰もいない海の底で一人生き延びることに意味はあるのか。

例え、海が綺麗になっても、地上の森林は荒らされ放題で、地球の浄化システムは働かないだろう。

そんなことより、

僕は本当に、

契約書にサインをしたのだろうか。






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不屈の精神


IT企業を立ち上げ数年で売り上げ数十億円を作ったという天才博士を紹介してもらった。

彼の会社は、あっという間にベンチャーキャピタルからの出資が集まり、上場寸前まで行ったのだがベンチャーキャピタルの裏切りによって廃業に追い込まれたという、かなり惜しいところまで行ったという人だった。

彼の話を聞いていると、その知識に圧倒され、そのハイレベルな人脈にも唸らされた。

さらに良く聞くと、米名門大学で学士から博士まで取得していたことが分かった。

もっと良く聞くと、彼が着ているシャツに入ったロゴは数年前に倒産した彼の会社のロゴだということが分かり、日本では知り合いの家に泊めて貰っているというところまで分かった。

あまりにも天才的なので、もう一度会って話を聞くと、彼はアジアにも会社を持っていて、ついでにアメリカではどこに住んでいるのかと聞くと、敬虔なクリスチャンなので教会に住んでるらしいことも分かった。

帰り際に彼は、
「その会社の経営は難しいだろう。ぼくが社長やってあげよう」

と言った。

「一応、私が社長ですが…」

と答えると、彼は五秒黙り込み、

「よし、では共同経営者として、お給料ください」

と妥協した。

帰り道、アシスタントが、

「あの人、ホームレスですよね?」

とポツッと言った。私もそれを懸念して、住処を聞き出そうとしたが、彼にはそういう概念は無かった。

「ホームレスなのに、いきなり君の会社の社長になってあげるよっていう提案をする不屈の精神が、日本がアメリカに勝てない理由だと学んだよ」

と答えた。

彼に一つ言い忘れたのは、経営者とは給料貰ってやる仕事ではなく、払う側だということだった。

キャサリン王妃のヌード写真


キャサリン王妃のヌード写真流出事件がありましたが、あのフランス雑誌は親会社が元イタリア元首のベルルスコーニ氏でした。

彼は奥さんに十代のモデルとの浮気がばれたときに、新聞紙面で謝罪しましたが、メディア戦略は彼のお得意分野らしい。

ベルルスコーニ氏に雑誌レオンの編集長になってもらったら、超悪いオヤジ雑誌になりそうだね!

アシスタントからの電話


出先で具合が悪くなって、アシスタントを残して帰宅。

暫くして、アシスタントから電話がかかってきて第一声、

「もしもーし、どちら様ですか?」

と聞いてきた。

「私は貴方のご主人さまだー!」

と返答したら、

「ごめんなさい!どちらですかの間違いです!」

と謝った。

いや、分かってるんだけど…すごい差ですよ。

どちらですか?



どちら様ですか?

数学入門


いまは、こんなの読んでます。

photo:01



ピタゴラスの定理からやってますが、図形で数式を説明する部分もあり、かなり面白い本です。

数学音痴で、数学はあまりサクサク勉強が進みません。勉強していて、ピンと来る回数は他の科目より少ないです。が、何故か端々に面白さを感じます。

後、苦手なのは電流の計算なんだよねー。

クマちゃんオムライス

今朝、ネットで見つけてさっそく。
作ってもらったよ。

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かわいー!
クマちゃんオムライス!

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あっ!

photo:03



あっ、あっ!
プロフィール

fukadamoe

Author:fukadamoe
深田萌絵(41歳)本名 浅田麻衣子
IT企業経営の傍ら、ITビジネスアナリストとして雑誌へ寄稿。

チップソリューション、自動車向けLidar代替ソリューション、3D認識システム、リアルタイムAIソリューション提供。
深田萌絵取材・講演依頼→moe.fukadaあっとまーくyahoo.com
開発・技術相談→infoあっとまーくrevatron.com


美術短大現代絵画科準学士、早稲田大学u政治経済学部国際政治経済学科卒。

TOEIC890、HSK5級、証券外務員一級、内部監査員、陸上特殊無線技士2級、航空特殊無線技士、マイクロソルダリング講習受講(資格未取得)。

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